ドラッカー5つの質問

ビジネス書

こんにちは、りゅうまるです。

今回のおすすめな本は、トップマネジメント株式会社代表取締役 山下 淳一郎氏が書かれてた

ドラッカー5つの質問です。

ドラッカーのいいところすべてが詰まった本だと思います。

本書は、ドラッカー理論の核となる経営の最重要5大原則をまとめたものになっています。

まずはこちらの内容を紹介します。

「成功を収めていいる企業は、『われわれの事業は何か』を問いその問いに対する答えを考え、明確にすることによって成功がもたらされている」

「われわれの事業はなにか」を問うとは、わが社の事業はどうあるべきかを徹底的に考え抜き、わが社のあるべき姿を明らかにする、ということだ

あらゆる組織において、共通のものの見方、理解、方向づけ、努力を実現するには、「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義することが不可欠である

目的があって手段が決まる。「わが社が社会で実現したいことは何か」という共通の目的があってこそ、「何をやるか」という手段を決めることができる。組織は人の集まりではない。考え方の集まりだ。

本書のドラッカーからの5つの質問によってわれわれの事業は何かを考えさせられるようになっています。

ぜひ、自分の目線で考えて読んでいただくことをおすすめします。

5つの質問は次のとおりとなっています。

第1の質問 われわれのミッションは何か

経営理念、ミッション、ビジョンが同じに考えてしまう人もいるかと思います。

本書では、次の通りに説明しています。

●経営理念とは、「わが社の社会に対する根本的な考え」を言い表したもの

●ミッション(使命)は「わが社が社会で実現したいこと」を言い表したもの

●ビジョンは「わが社のミッションが実現した時の状態」を言い表したもの

経営理念は思いであり、ミッションとは行動であり、ビジョンは結果のことだ。

対象とするお客様を明らかにしなければ、ミッションは最終決定には至らない。

第2の質問 われわれの顧客は誰か

顧客は誰かと考えるうえで大切なのが次の内容となっています。

「企業と使命と目的を定義するとき、出発点は一つしかない。顧客である」

何から何まですべての決定権を持っているのはお客様だ。買うか買わないかすべての決定権をもっている。お客様に認めてもらなければ事業はなりたたない。お客様に反すれば事業は死ぬ。したがって商品やサービスから考えるのではなく、お客様から出発しなければならない

当たり前のことですが、忘れがちなことだと思いました。お客様に認めてもらわなければ、いい商品やサービスを提供しても売れないということになりますよね。

第3の質問 顧客にとっての価値は何か

顧客のとっての価値は何かを考えるうえで大切なのが次の内容となっています。

顧客は製品を買ってはいない。欲求の充足を買っている。彼らにとっての価値を買っている

お客様も手に入れているのは商品、サービスそのものではなく、ほかの何かである。ゆえに、その何かを理解しなければ、何をするべきすら決められない。「わが社が売っているもの」ではなく、「顧客が得られるもの」を先に考えなければならない

第4の質問 われわれの成果は何か

成果とはなにかを考えるうえで大切なのが次の内容となっています。

組織の成果は常に外部に存在する。企業の成果は顧客の満足であり、病院のそれは患者の治癒であり、学校のそれは、生徒が何かを学び10年後にそれを使うことである。

また、次の内容も非常に大事だと感じました。

財務上の収支だけを成果の測定尺度として活動の目的とするならば、長期にわたって繁栄することはもちろん、生き残っていくことも覚えつかなくなるに違いない

第5の質問 われわれの計画は何か

計画を考えるうえで大切なのが次の内容となっています。

成果をあげるには、アクションプランを理解してもらい、情報ニーズを理解してもらわなければならない、特にアクションプランについては、上司、部下、同僚に示し、意見を聞いてもらわなければならない

最後に本書の重要な部分なのだ次のとおりとなっています。

ドラッカー5つの質問は主語がすべて「われわれ」だ。主語が「われわれ」であるということは、これらの問いに対する答えは社長一人で考え込むものではなく、経営メンバーと共に取り組むべきものであることを意味している。さらに言えば、経営チームは答えを共有する前に、問いを共有しなければならない。そして同じに問いに対して、全員から同じ答えが出てくる状態にならなければならない。経営チームが一枚岩にならずして会社のさらなる成長はあり得ないからだ。経営者の仕事は、今日の仕事をこなすことではなく、今日と違う未来をつくることだ。

今回紹介した本は、読んでいてビジネスの本質が感じられる本となっています。

文章についても大変読みやすくおすすめです。

一人でも多く読んでもらい、共感してもらえたら、うれしいです。

それでは、また!

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