鍋料理や漬物に欠かせない「白菜」。
特に寒い時期に甘みが増し、家庭菜園でも人気の高い野菜です。
しかし、白菜は病害虫が多く、結球(葉が巻いて玉になること)がうまくいかない失敗も多い野菜として知られています。
この記事では、白菜の育て方・品種の違い・栄養素・プランター栽培・失敗例と改善策を詳しく解説します。
白菜の特徴
- 発芽適温:15〜25℃
- 生育適温:15〜20℃(冷涼な気候を好む)
- 栽培期間:秋まき中心(8〜9月まき → 11〜1月収穫)
- 収穫までの日数:種まきから約70〜100日
➡ 暑さと害虫に弱いため、秋まき栽培がもっとも成功しやすいです。
栽培スケジュール
- 春まき:2〜3月まき → 初夏に収穫(ただしトウ立ちしやすく難易度高め)
- 秋まき:8〜9月まき → 11〜1月に収穫(初心者におすすめ)
※地域によって差があります。寒冷地では春まきも可能ですが、暖地では秋まきが安定します。
白菜の育て方手順
① 種まき・苗作り
- セルトレイやポットに種をまき、本葉4〜5枚で定植。
- 直まきの場合は間引きをして1カ所1本に仕立てる。
② 定植(植え付け)
- 株間は40〜50cmを確保。
- 外葉をしっかり育て、外葉が充実してから結球が始まる。
③ 水やり
- 発芽・定植直後はたっぷり。
- 結球期は水切れに注意。乾燥すると葉が固くなり、結球不良の原因に。
④ 追肥
- 定植2週間後から2週間ごとに追肥。
- 結球期は肥料切れさせないのがポイント。
⑤ 外葉の管理
- 外葉がしっかり育つことで結球が始まる。
- 外葉を大切に育て、傷んだ葉は取り除く。
プランターで育てる場合
- サイズ:深さ30cm以上、容量20L以上の大型プランター
- 株数:1つのプランターに1〜2株が目安
- 管理:虫よけネットを必ず設置
➡ プランターでも可能ですが、害虫対策と水やり管理が成功の鍵です。
白菜の品種の違い
- 早生品種:60日程度で収穫可能。小ぶりで家庭向き(例:タイニーシュシュ)
- 中生品種:70〜80日で収穫。バランス良く育ちやすい
- 晩生品種:90日以上で収穫。大きく育ち貯蔵性も高い(例:松島交配)
➡ 初心者は早生や中生品種が育てやすくおすすめです。
白菜の栄養素
- ビタミンC:免疫力アップ、美肌効果
- カリウム:むくみ予防、血圧調整
- 食物繊維:腸内環境改善
- 葉酸:貧血予防に効果的
➡ 低カロリーで栄養バランスも良い野菜です。
よくある失敗と改善策
失敗①:結球しない
- 原因:日照不足、株間不足、肥料切れ
- 改善策:日当たり確保、40cm以上の間隔、定期的な追肥
失敗②:害虫被害(アオムシ・コナガ)
- 原因:防虫ネットを使わない
- 改善策:定植直後から防虫ネットを設置、早期に駆除
失敗③:病気(軟腐病・べと病)
- 原因:過湿、風通し不足
- 改善策:畝を高く、下葉を整理し、株間を広くとる
失敗④:とう立ち(花が咲いてしまう)
- 原因:春まきで温度管理に失敗
- 改善策:初心者は秋まきを選び、適温期に栽培
まとめ
白菜を育てるポイントは
- 秋まきが初心者には最適
- 外葉を大切に育てると結球がうまくいく
- 肥料切れと水切れを防ぐことが成功の鍵
- 防虫ネットは必須、病気対策は風通しと水はけ
これを意識すれば、家庭菜園でも立派な白菜を収穫できます。
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