ナスは夏から秋まで長く楽しめる野菜ですが、正しい剪定と更新剪定をしないと実が小さくなったり、株が早く弱ってしまいます。
この記事では、ナスを長期間収穫するための剪定方法と更新剪定のコツを詳しく解説します。
剪定が必要な理由
ナスは枝葉を伸ばしやすい性質を持つため、放置するとジャングル状態に…。
その結果、
- 風通しが悪くなり病気が発生
- 養分が分散して実が小さくなる
- 葉や枝が混み合って収穫しづらい
➡ 剪定で株を整理すれば、大きな実を長期間収穫できるようになります。
ナスの基本的な剪定方法
① 主枝を決める(三本仕立て)
- 最初の花がつく位置(1番花)より下の枝から「主枝」を選びます。
- 主枝1本と、その脇から出る枝2本を残して3本仕立てにするのが基本。
② わき芽かき
- 不要なわき芽は早めに摘み取る
- 栄養を実に集中させることで、収穫量と品質がアップ
③ 下葉の整理
- 古い下葉は摘み取って風通しを良くする
- 株元に日が当たり、病気予防にも効果的
ナスを長く収穫する「更新剪定」とは?
更新剪定とは?
夏の後半になると株が疲れて実がつきにくくなります。
そこで株をリフレッシュさせ、秋まで収穫を続けるための作業が「更新剪定」です。
更新剪定のタイミング
- 7月下旬〜8月上旬頃
- 株の勢いが落ち、実が小さく硬くなってきたら実施
更新剪定のやり方
- 主枝を株元から2〜3節残して切り戻す
- 古い根を一部切り落とし、新しい根を出させる
- 追肥と水やりで回復を促す
➡ この作業で株が若返り、秋ナスがたっぷり収穫できるようになります。
追肥と水やりで収穫を伸ばす
- 更新剪定後は速効性のある肥料を与える
- 水は切らさず、朝の涼しい時間にたっぷり与える
- 株が回復したら再び花が咲き、秋ナスの収穫がスタート
よくある失敗と改善策
失敗①:剪定しすぎて回復しない
- 原因:枝を短く切りすぎた
- 改善策:必ず2〜3節を残すこと
失敗②:更新剪定後に枯れる
- 原因:追肥・水やり不足、夏の高温で弱った
- 改善策:剪定後は日陰で養生、肥料と水を十分に与える
失敗③:実が固くておいしくない
- 原因:肥料切れや水切れ
- 改善策:定期的な追肥、乾燥させない管理
まとめ
ナスを長く収穫するためのポイントは
- 三本仕立てで管理しやすく育てる
- 夏の終わりに更新剪定で株をリフレッシュ
- 追肥と水やりを欠かさず、回復を助ける
この3つを実践すれば、夏だけでなく秋までおいしいナスを収穫できます。
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