ナスは夏の代表的な家庭菜園野菜ですが、病気や害虫が多い作物でもあります。
放っておくと収穫量が激減したり、株ごと枯れてしまうことも…。
この記事では、ナスに多い病気と害虫の種類・予防法・改善策を詳しく解説します。
ナスによくある病気と対策
① うどんこ病
- 症状:葉に白い粉がついたようになる
- 原因:乾燥・高温で発生
- 対策
- 罹患した葉を早めに摘み取る
- 薬剤(家庭菜園用)で防除
- 株間を広くとって風通しを良くする
② 萎凋病(いちょうびょう)
- 症状:株全体がしおれて枯れる
- 原因:土壌中の病原菌
- 対策
- 連作を避ける(ナス科は同じ場所に3年以上空ける)
- 土壌改良や太陽熱消毒
- 抵抗性のある品種を選ぶ
③ 葉かび病
- 症状:葉裏に灰色のカビ、表は黄色の斑点
- 原因:湿度が高い環境
- 対策
- 下葉を取り、風通しを良くする
- 雨よけを設置
- 発病初期に薬剤散布
④ 灰色かび病
- 症状:花や果実に灰色のカビが発生
- 原因:長雨や過湿
- 対策
- 花がらを早めに摘み取る
- 株の内部を透かして風通しを良くする
ナスにつきやすい害虫と対策
① アブラムシ
- 被害:葉裏や茎に群がり汁を吸う、ウイルス病の媒介にも
- 対策
- テントウムシなど天敵を利用
- 見つけたら水で吹き飛ばす
- アルミマルチで光を反射させて予防
② ハダニ
- 被害:葉裏に寄生し、葉が黄色くかすれたようになる
- 対策
- 葉裏に水をかける(乾燥を嫌う)
- 発生したら早めに駆除
③ オオタバコガ
- 被害:実に穴をあけ、中を食害
- 対策
- 実に産卵するので防虫ネットを活用
- 被害果実はすぐに処分
④ コナジラミ
- 被害:葉裏に白い小さな虫、すす病の原因にも
- 対策
- 黄色の粘着シートで捕獲
- 株を早めに揺らしてチェック
病害虫予防の基本
- 風通しを良くする(下葉かき、株間確保)
- 水やりは朝に行い、葉を濡らさない
- 連作を避ける(ナス科は3年以上空ける)
- 害虫対策に防虫ネットを活用
- 見つけたら早めに処理、放置しない
まとめ
ナスは病害虫が多い作物ですが、
- 風通し・水やり・連作回避
- 早めの発見と処理
- 病気に強い品種選び
これを徹底するだけで、被害を大幅に減らせます。
初心者でも少しの工夫で、長期間ナスを楽しめる家庭菜園になりますよ!
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