カブは家庭菜園初心者でも育てやすい野菜のひとつ。
やわらかい根だけでなく、葉にも豊富な栄養があり、漬物や煮物、炒め物など幅広く楽しめます。
短期間で収穫できるため「家庭菜園デビュー」にもおすすめです。
この記事では、カブの育て方・品種の違い・栄養素・プランター栽培・失敗例と改善策を詳しく解説します。
カブの特徴
- 発芽適温:15〜25℃
- 生育適温:15〜20℃
- 栽培期間:春まき(3〜5月)、秋まき(9〜10月)
- 収穫までの日数:早生品種なら約40日、中生〜晩生品種は60〜80日
➡ 栽培期間が短いので、初心者でも収穫を体験しやすい野菜です。
※まき時期は地域によって異なります。寒冷地では春まき中心、暖地では秋まきが育てやすい傾向があります。
栽培スケジュール
- 春まき:3〜5月に種まき → 5〜6月に収穫
- 秋まき:9〜10月に種まき → 11〜12月に収穫
➡ 秋まきは害虫が少なく、形の良いカブが育ちやすいのが特徴です。
カブの育て方手順
① 種まき
- カブは直根性なので直播きが基本。ポット育苗には不向き。
- 条まき(すじまき)にして、発芽後に間引いて調整。
- 発芽までは土を乾かさないように水やりする。
② 間引き
- 本葉2枚で1回目(株間3〜4cm)
- 本葉4〜5枚で2回目(株間8〜10cm)
- 最終的に株間15cm前後で育てる
➡ 間引きした若葉も「かぶ菜」として食べられます。
③ 水やり
- 発芽直後は特に水を切らさない
- 乾燥すると根が割れたり形が悪くなる
- 過湿は根腐れの原因になるのでバランスが大事
④ 追肥
- 2回目の間引きのあとに1回目の追肥
- その後は2週間ごとに追肥を行うと形よく育つ
⑤ 収穫
- 直径5〜8cmになったら収穫適期
- 遅れるとス入り(内部が空洞になる)や硬化の原因に
プランター栽培のポイント
- 深さ20cm以上・容量10L以上のプランターを使用
- 条まきで株間をしっかりとる
- 間引きをこまめにして、通気性と日当たりを確保
➡ 小カブ品種なら、プランターでも十分収穫可能です。
カブの品種の違い
- 小カブ(直径5〜6cm、早生品種。サラダ・浅漬けに最適)
- 中カブ(直径8〜10cm、煮物や炒め物向き)
- 大カブ(直径15cm以上、京都の聖護院カブなど。漬物や煮込み料理に)
- 赤カブ・青首カブ(彩りが良く、漬物に最適)
➡ 栽培期間や料理用途に応じて品種を選ぶと楽しみが広がります。
カブの栄養素
- ビタミンC:免疫力アップ、美肌効果
- カリウム:むくみ予防、血圧を下げる働き
- 食物繊維:便秘解消に役立つ
- 葉の栄養:βカロテン、カルシウム、鉄分が豊富(根より栄養価が高い)
➡ 根と葉の両方を活用すれば、栄養満点の野菜です。
よくある失敗と改善策
失敗①:根が割れる
- 原因:水やりの不安定さ(乾燥後に急激な潅水)
- 改善策:水やりを均等に行う
失敗②:根がス入りする
- 原因:収穫遅れ、肥料不足
- 改善策:適期に収穫し、定期的に追肥
失敗③:害虫被害
- 原因:アオムシ・コナガ・アブラムシの食害
- 改善策:防虫ネットを定植直後から設置、早めに駆除
まとめ
カブ栽培を成功させるポイントは、
- 種は直播きにする
- こまめに間引きをして通気性を確保
- 水やりは安定させ、乾燥と過湿を避ける
- 収穫は適期を逃さない
これを守れば、初心者でも形の良い甘いカブを育てられます。
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