【保存版】ほうれん草の育て方|春まき・秋まき・プランター栽培のコツも解説

家庭菜園

栄養価が高く、和洋中どんな料理にも使える「ほうれん草」。

家庭菜園でも人気の野菜ですが、発芽や栽培管理にコツがあり、初心者は「芽が出ない」「葉が硬くなる」と悩むこともあります。

この記事では、ほうれん草の育て方・品種の違い・栄養素・プランター栽培・失敗例と改善策を詳しく解説します。


ほうれん草の特徴

  • 発芽適温:15〜20℃(25℃以上では発芽不良)
  • 生育適温:15〜20℃
  • 栽培期間:春まき(3〜5月)、秋まき(9〜11月)
  • 収穫までの日数:30〜50日(早生品種は約30日で収穫可能)

➡ ほうれん草は暑さと酸性土壌に弱いのが特徴です。

※まき時期は地域によって異なります。寒冷地では春まき中心、暖地では秋まきが育てやすいです。


栽培スケジュール

  • 春まき:3〜5月に種まき → 5〜6月に収穫
  • 秋まき:9〜11月に種まき → 11〜1月に収穫

➡ 特に秋まきは病害虫が少なく、柔らかく美味しいほうれん草が育ちます。


ほうれん草の育て方手順

① 土づくり

  • pH6.0〜7.0の中性に近い土を好むため、酸度調整に苦土石灰を施す。
  • 元肥に堆肥や有機肥料を加え、ふかふかの土にする。

② 種まき

  • 条まき(すじまき)にし、1cm程度の覆土。
  • 発芽には適度な湿度が必要なので、種まき後はしっかり潅水。
  • 種皮が硬いので、一晩水に浸けてからまくと発芽率が向上。

③ 間引き

  • 本葉2枚のときに1回目(株間3〜4cm)
  • 本葉4〜5枚で2回目(株間6〜8cm)
  • 最終的に株間10cm前後にするのが理想

④ 水やり

  • 発芽期は乾燥させないように毎日水やり。
  • 生育期は土が乾いたらたっぷり。
  • 過湿は根腐れや病気の原因になるので注意。

⑤ 追肥

  • 1回目の間引き後に1回目の追肥。
  • その後は2週間ごとに少量の追肥を行うと株がしっかり育つ。

⑥ 収穫

  • 草丈20〜25cmになったら収穫適期。
  • 根元を切り取るか、株ごと抜き取る。
  • 遅れると葉が硬くなり、アクが強くなる。

プランター栽培のポイント

  • 深さ20cm以上・容量10L以上のプランターを使用。
  • 条まきで間隔をとり、間引きをしっかり行う。
  • 夏場は暑さで育ちにくいため、半日陰や寒冷紗で遮光すると良い。

ほうれん草の品種の違い

  • 東洋種:葉が細長く柔らかい。お浸しや汁物に向く。
  • 西洋種:葉が丸く厚みがあり、炒め物や洋食に向く。
  • 交配種(F1種):両方の特徴を持ち、病気に強く育てやすい。

➡ 春まき・秋まき両方に対応できる「周年栽培型品種」も多く、初心者には特におすすめ。


ほうれん草の栄養素

  • 鉄分:貧血予防に効果的
  • 葉酸:妊婦さんに必要な栄養素
  • ビタミンC:免疫力アップ、美肌効果
  • βカロテン:抗酸化作用があり、目や皮膚の健康維持に役立つ

➡ ほうれん草は「鉄分の王様」とも呼ばれ、健康野菜の代表格です。


よくある失敗と改善策

失敗①:発芽しない

  • 原因:高温時の種まき、乾燥
  • 改善策:涼しい時間帯にまく、一晩水に浸ける

失敗②:葉が黄色くなる

  • 原因:肥料不足、水切れ
  • 改善策:追肥を忘れない、水やりを安定させる

失敗③:葉が硬くなる

  • 原因:収穫遅れ、肥料不足
  • 改善策:適期に収穫、適度に追肥

失敗④:病害虫被害

  • 原因:アブラムシ・ベト病
  • 改善策:防虫ネット・風通しの確保・過湿を避ける

まとめ

ほうれん草栽培を成功させるポイントは、

  • 酸性土壌を避ける(石灰で調整)
  • 種まき後はしっかり水を与え、発芽を安定させる
  • こまめに間引き、株間を確保
  • 肥料切れ・水切れに注意
  • 収穫は若どりを意識する

これを守れば、初心者でも柔らかく甘いほうれん草を収穫できます。

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